ナカライテスク社 プロテインアッセイCBB Clean Up Kit
本製品の使用により、CBB法において、高濃度の界面活性剤や塩類、変性剤を含む溶液のタンパク質定量が可能です。操作は簡単で、タンパク質沈殿法により、これらの妨害物質を除去でき、測定用サンプルの調製が可能です。
特長
- わずか5分の実操作で妨害物質を除去
使用例
■SDS-PAGE用試料緩衝液に溶解しているタンパク質の定量
妨害物質である還元剤、界面活性剤を共に含む試料緩衝液中のタンパク質(BSA)を測定した結果を示します。A社除去キット使用時には、定量性が得られませんでしたが、本製品では定量性が得られており、除去効果が確認できました。
実施例
以下に妨害物質の例を示します。水色の列は、直接サンプルをCBB法で測定しても影響を与えない妨害物質の最大濃度を示し、紫色の列は本製品を使用した場合の最大濃度を示しています。界面活性剤、変性剤、塩類では妨害物質の影響が大幅に減少しています。
*キレート剤含有または酸性溶液(pH約5以下)の場合、中和もしくは表記載濃度まで希釈してからご使用ください。
使用前に製品添付文書をご参照ください。
妨害物質 | 直接 CBB法 | 本製品使用時 | 妨害物質 | 直接 CBB法 | 本製品使用時 |
---|---|---|---|---|---|
界面活性剤 | 変性剤 | ||||
Brij35 | 0.05% | 7.5% | Ammonium Sulfate | 2M | 1M |
NP-40 | 0.05% | 10% | Arginine・Na | 2M | 2M |
Octylβ-glucoside | 1% | 15% | Guanidine・HCl | 1M | 6M |
Octylβ-thioglucopyranoside | 1% | 15% | Urea | 4M | 8M |
Triton®X-100 | 0.1% | 15% | Thiourea | 2M | 2M |
Tween®-20 | 0.05% | 15% | Buffer | ||
CTAB | 0.005% | 2% | Glycine pH2.8 | 1M | 0.1mM* |
Deoxycholic Acid | 0.025% | 7.5% | HEPES pH7.5 | 0.5M | 1M |
SDS | 0.01% | 2% | MES pH6.1 | 1M | 1M |
CHAPS | 0.5% | 15% | MOPS pH7.2 | 1M | 1M |
CHAPSO | 0.5% | 15% | PBS | 5X | 5X |
還元剤 | Sodium Acetate pH5.2 | 0.75M | 1.5M | ||
DTT | 0.5M | 0.5M | Sodium Bicarbonate | 0.25M | 0.5M |
2-Mercaptoethanol | 5M | 1.25M | TBS;Tris(25mM),NaCl(137mM) | 5X | 5X |
TCEP pH7.6 | 0.25M | 0.25M | Tris-HCl pH8 | 2M | 4M |
Glutathione pH7 | 125mM | 125mM | その他 | ||
キレート剤 | KCl | 1M | 4M | ||
EDTA | 0.25M | 25mM* | NaCl | 1.25M | 5M |
EGTA | 0.25M | 5mM* | MgCl2 | 0.5M | 4.5M |
Sodium Citrate | 0.25M | 100mM* | HCl | 0.1M | 10mM* |
参考情報
本製品を加え遠心操作を行う事で、タンパク質を沈殿させ、妨害物質を除去します。沈殿後のタンパク質にプロテインアッセイCBB溶液を直接添加する事で、定量が可能です。
尚、本製品により0.2~1.0mg/ml濃度のタンパク質溶液を沈殿できます。
*詳細は製品添付文書をご参照ください。
価格表
製品名 | 規格 | 貯法 | 製品番号 | 容量 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Protein Assay CBB Clean Up Kit | SP | 室温 | 11611-60 | 1 kit(250回) | 9,300 |
※記載の内容は、'13年3月現在の情報に基づいております。