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Annexin V-FITC Apoptosis Detection Kit

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Annexin V-FITC Apoptosis Detection Kit

本製品はアポトーシスを検出するキットです。FITCで蛍光標識したアネキシンVとPIを利用し、初期のアポトーシスと後期のアポトーシスを検出することが可能です。

 

現在、本製品の40%Offキャンペーンを開催中です。詳細はこちらをご覧ください。

 

特長
  • 簡便にアポトーシス初期、アポトーシス後期の観察が可能
  • 細胞の固定は不要
  • フローサイトメトリーまたは蛍光顕微鏡で検出可能

 

 

原理 | 実施例1 | 実施例2 | 性能比較 | 性能評価キット構成 | 試薬の調製 | 使用方法 |

| 参考文献 | 価格表 |

 

 

 

原理
正常細胞アポトーシス初期アポトーシス後期

 

image01-1.png

 

image01-2.png

 

image01-3.png

正常な細胞では、膜リン脂質であるホスファチジルセリン(PS)が細胞膜の内側に存在するため、アネキシンVは認識されません。アポトーシス初期の細胞では、細胞膜構造は維持したまま、PSが細胞表面に露出してくるため、FITC標識アネキシンVに認識されて細胞表面だけが緑(FITC)に染色されます。アポトーシス後期の細胞では、細胞内にPIが取り込まれるようになり、細胞内が赤(PI)に染色されます。

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実施例1

■アポトーシス誘導細胞の蛍光画像

 

明視野観察蛍光観察

image02-1.png

image02-2.png

Jurkat細胞に1μg/mlのスタウロスポリンを37℃で3.5時間作用させてアポトーシスを誘導し、蛍光顕微鏡で観察した。 

FITC標識アネキシン(緑)

PI(赤)

 

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実施例2

■アポトーシス誘導細胞のフローサイトメトリー解析

コントロール(未処理)アポトーシス誘導細胞 

image03-1.png

image03-2.png

Jurkat細胞に1μg/mlのスタウロスポリンを37℃で3.5時間作用させてアポトーシスを誘導し、フローサイトメーターで解析した。

 

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性能比較

■アポトーシス検出キット性能比較

 コントロール(未処理)シクロヘキシミド処理UV処理
A社製品 image04-1.png  image04-2.png   image04-3.png
自社品  image04-4.png  image04-5.png  image04-6.png

細胞種:マウスB16メラノーマ細胞

細胞数:10,000個

検出装置:Gallios(ベックマン・コールター社) 

 

シクロヘキシミドおよびUV照射(1μg/ml)によりアポトーシスを誘導し(37℃、3.5時間)、フローサイトメーターで解析したところ、本キットはA社製品と同等の性能を有していることを示した。

未処理においては、アポトーシスは認められなかった。シクロヘキシミドでアポトーシスを誘導すると、アポトーシス初期の細胞が多数確認できた。またUV処理した細胞でもアポトーシスが確認できた。

-- : FITC標識アネキシンVおよびPIの双方共に蛍光値が低い。生細胞領域。

+- : FITC標識アネキシンVの蛍光値は高く、PIは低い。アポトーシス初期。

++ : FITC標識アネキシンVおよびPIの双方共に蛍光値が高い。アポトーシス後期。

  

データご提供:京都大学大学院 薬学研究科 病態情報薬学

高橋 有己 助教

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性能評価

■アポトーシス検出キット性能評価

グルコースを除き飢餓状態(48時間)によりアポトーシスを誘導し、イメージングサイトメーターで解析したところ、アポトーシス初期の細胞が確認できた。

コントロール(未処理)飢餓状態(48時間)
 image05-1-new.png  image05-2-new.png

細胞種:U-87 MG 細胞

検出装置:Taliイメージサイトメーター(サーモフィッシャーサイエンティフィック社)

データご提供:京都府立医科大学大学院 医学研究科 生体情報・機能形態学分野 神経発生生物学(生物学教室)

後藤 仁志 教授

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キット構成
試薬名容量数量
アネキシンV-FITC溶液 250μl 2
ヨウ化プロピジウム(PI)溶液 250μl 2
アネキシンV結合バッファー(10倍濃縮) 10ml 2

注)本製品は100回用です。

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試薬の調製

■アネキシンV結合溶液(1×)の調製

アネキシンV結合バッファー(10倍濃縮)を超純水で10倍希釈します。

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使用方法

■浮遊細胞 

①細胞を回収し、PBSで2回洗浄します。

②アネキシンV結合溶液(1×)を用いて、最終細胞密度が1×106cells/mlとなるように細胞を懸濁します。

③新しいチューブに、細胞懸濁液を100μl移します。

④アネキシンV-FITC 溶液を5μl、次にPI溶液を5μl添加します。

⑤遮光して、室温で15分反応させます。

⑥アネキシンV結合溶液(1×)を400μl加え、ゆっくりと混合します。

⑦できるだけ早く、フローサイトメトリー、または蛍光顕微鏡で解析します。

 

■接着細胞

①培養液を除去します。

②PBSで細胞を2回洗浄します。

③トリプシン-EDTA溶液を用いて細胞を剥離します。

④適当量の培地、またはPBSで細胞を懸濁し、遠心用チューブに移します。

⑤遠心して細胞を回収します。

⑥細胞をPBSで2回洗浄します。

⑦アネキシンV結合溶液(1×)を用いて、最終細胞密度が1×106cells/mlとなるように細胞を懸濁します。

⑧新しいチューブに、細胞懸濁液を100μl移します。

⑨アネキシンV-FITC溶液を5μl、次にPI溶液を5μl添加します。

⑩遮光して、室温で15分反応させます。

⑪アネキシンV結合溶液(1×)を400μl加え、ゆっくりと混合します。

⑫できるだけ早く、フローサイトメトリー、または蛍光顕微鏡で解析します。

注)接着細胞は、細胞剥離操作時に特異的な細胞膜損傷を受けるため、アネキシンV-FITCのフローサイトメトリー解析には使われないこともありますが、Casiola-Rosenらやvan Engelandらにより、接着細胞を用いたフローサイトメトリーによるアネキシンVの検出方法が報告されています。

 excitation / emission
FITC標識アネキシン V 494 nm / 518 nm
PI 535 nm / 617 nm

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参考文献

1. Casciola-Rosen L, Rosen A, Petri M, Schlissel M, Proc Natl Acad Sci USA, 93(4), 1624 (1996)

2. van Engeland M, Remaekers FC, Schutte B, Reutelingsperger CP, Cytometry, 24(2), 131 (1996)

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価格表
製品名貯法製品番号容量オンライン
カタログへ
Annexin V-FITC Apoptosis Detection Kit 冷蔵 15342-54 100 tests e-Nacalai.jpg

 

※記載の内容は、'16年6月現在の情報に基づいております。


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