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ラピッド泳動用緩衝液(20倍濃縮,SDS-PAGE用)Rapid Running Buffer Solution(20x) for SDS-PAGE

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ラピッド泳動用緩衝液(20倍濃縮,SDS-PAGE用)
Rapid Running Buffer Solution(20x) for SDS-PAGE

本製品は、自作ゲル用の高速泳動緩衝液です。従来のLaemmli法組成の泳動緩衝液の代わりに使用するだけで、泳動時間を大幅に短縮することができる画期的な緩衝液です。


注)本製品は自作ゲル用の製品であり、プレキャストゲルの中には使用できない製品もあります。使用される場合は予備検討を行ってから使用してください。  

 

特長
  • 約25分で泳動終了*                 *電圧250V ミニゲル使用時
  • Laemmli法組成泳動緩衝液を本品に置き換えるだけ
  • グラジエントゲル様の広い分析範囲
  • ウェスタンブロッティングでの高い転写効率
  • WIDE RANGEゲルにも適用
製品説明

本製品を使用することにより、Laemmli法組成泳動緩衝液使用時と比較し、泳動時間は約60%以下に短縮されます。また、泳動緩衝液の温度上昇もLaemmli法組成泳動緩衝液と遜色ありません。

 

■泳動時間と泳動緩衝液の温度上昇の比較

 ondojousyou.jpg

 eidoujikan.jpg

 Laemmli法組成のミニゲル2枚、泳動緩衝液380mlを使用。 

ゲル濃度泳動緩衝液
8% 本製品
12%

Laemmli法組成泳動緩衝液(0.025mol/l Tris, 0.192mol/l L-Glycine, 0.1% SDS)

 

■同一ゲル濃度での比較

ゲル濃度8%で、本製品とLaemmli法組成泳動緩衝液を使用し、250Vで23分間泳動しました。本製品が短時間で分離できていることが示されています。

 seihinsetumei.jpg

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分離パターン

■ゲル濃度調整例 

本製品を使用する場合、従来のLaemmli法で調製するゲルよりも4%低い濃度でゲルを調製することで、従来の分離パターンに近くなります。

従来法
ゲル濃度 泳動緩衝液
12%

Laemmli法組成泳動緩衝液

yajirusi2.jpg

 本製品使用
ゲル濃度 泳動緩衝液
8%

本製品

 

また、本製品とLaemmli法組成泳動緩衝液を使い分けることにより、1種類のゲルで低分子領域(本製品を使用)から高分子領域(Laemmli法組成を使用)まで分離結果を得ることができます。

ゲル Laemmli法組成6%ゲル
泳動緩衝液

①本製品 分析範囲 30~200kDa(低分子領域)

②Laemmli法組成泳動緩衝液 分析範囲 50~300kDa(高分子領域)

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分離例

次の条件で実験を行いました。

<ゲル>

・Laemmli法組成ゲル 

・WIDE RANGEゲル ミニゲル(75mm×90mm×1mm)使用

<泳動緩衝液>

・本製品 

・Laemmli法組成泳動緩衝液

<サンプル>

Protein Markers(10×)(製品番号:29458-24)を1×濃度で添加

<泳動条件>

250V(定電圧)、BPBがゲル端5mm前で泳動停止

<染色>

CBB Stain One(製品番号:04543)

■本製品使用-Laemmli法組成ゲルの分離例

泳動緩衝液 本製品
ゲル Laemmli法組成ゲル
ゲル濃度 6% 8% 10% 4-10%
泳動像 honseihin_laemmli_6.jpg honseihin_laemmli_8.jpg honseihin_laemmli_10.jpg honseihin_laemmli_4-10.jpg

■Laemmli法組成泳動緩衝液使用-Laemmli法組成ゲルの分離例

泳動緩衝液 Laemmli法組成泳動緩衝液
ゲル Laemmli法組成ゲル
ゲル濃度 6% 8% 10% 12% 15%
泳動像 laemmli_laemmli_6.jpg laemmli_laemmli_8.jpg laemmli_laemmli_10.jpg laemmli_laemmli_12.jpg laemmli_laemmli_15.jpg

■本製品使用-WIDE RANGEゲルの分離例

高分子側の分離には、弊社より販売のWIDE RANGE Gel Preparation Buffer(製品番号:07831-94)で調製したゲルを使用することで、良好な結果が得られます。

泳動緩衝液 本製品
ゲル WIDE RANGEゲル
ゲル濃度 4% 6% 8% 10%
泳動像 honseihin_WIDE_4.jpg honseihin_WIDE_6.jpg honseihin_WIDE_8.jpg honseihin_WIDE_10.jpg

 

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使用例

■二次元電気泳動

本製品は、二次元電気泳動や銀染色に適用することが示されています。

nijiegn.jpg

<サンプル>

HL-60細胞由来タンパク質

<一次元目>

Immobiline™ pH4-7

<二次元目>

10%ゲル(Laemmli法ゲル、ミニゲル:75mm×90mm×1mm)

<泳動緩衝液>

本製品

<泳動条件>

250V(定電圧)、25分間泳動

<染色>

Sil-Best Stain One(製品番号:06865-81)

                                                        Immobiline™ はGE Healthcare UK Ltdの商標です。

 

■転写効率の確認

本製品使用時はゲル濃度を下げて分析するので、ウェスタンブロッティングでのメンブレンへの転写効率が上がります。

ゲル濃度 8% 12%
泳動緩衝液 本製品 Laemmli法組成泳動緩衝液
転写時間 10分間

メンブレン染色像

WB_honhin_10min.jpg

WB_laemmli_10min.jpg

ゲル濃度 8% 12%
泳動緩衝液 本製品 Laemmli法組成泳動緩衝液
転写時間 30分間
メンブレン染色像

WB_honhin_30min.jpg

WB_laemmli_30min.jpg

<ゲル>

Laemmli法組成 8%ゲルまたは12%ゲル(ミニゲル:75mm×90mm×1mm)

<サンプル>

①Protein Ladder One, Triple-color(製品番号:09547-74)を1×濃度で5μl添加

②~④Protein Markers(10×)(製品番号:29458-24)をそれぞれ3×、1×、1/3濃度で2μlずつ添加

<泳動条件>

250V(定電圧)

<転写条件>

Semi-dry Blotting Buffer Solution for Western Blotting(製品番号:30650-31)を使用10V(定電圧)

<メンブレン染色>

CBB Stain One(製品番号:04543)

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注意事項 
  • 本製品は、Laemmli法組成ゲル、WIDE RANGE Gel Preparation Bufferで調製したゲルを用いたSDS-PAGE用の泳動緩衝液であり、Native-PAGEには使用できません。またプレキャストゲルの中には、使用できない製品もありますので、プレキャストゲルへ使用する場合は、予備検討を行ってから使用してください。
  • 着色済みのマーカー(プレステインドタイプのタンパク質マーカー)は、色素の影響により分子量値に変化が生じることがあります。
  • 泳動時間や上昇温度は、ゲルの種類(サイズ・組成)、泳動緩衝液の量、泳動装置等によって変わることがあります。

 

 

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価格表
製品名規格貯法製品番号容量価格

オンライン

カタログへ

Rapid Running Buffer Solution

(20x) for SDS-PAGE

SP 室温 12981-74 250 ml 5,500 e-Nacalai.jpg

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製品名規格貯法製品番号容量価格

オンライン

カタログへ

WIDE RANGE Gel Preparation

Buffer(4x) for PAGE

SP 冷蔵 07831-94 250 ml 10,300 e-Nacalai.jpg

 

※記載の内容は、'15年5月現在の情報に基づいております。

※価格に消費税は含まれておりません。


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