LabFab News Vol.11 October 2013　発行

LifeSensors社は、ユビキチン研究試薬の開発販売をしているアメリカのメーカーです。ラインアップとしてLifeSensors社独自のユビキチン研究用試薬と、ユビキチン研究試薬より派生して開発された可溶性タンパク質発現システム（SUMOタグ発現システム）を取り揃えています。この度SUMOタグ使用文献リストを追加した2013年日本語版カタログを発刊しました。

幹細胞研究に関連する製品として、ヒトES細胞やiPS細胞の生存率を高める”Y-27632” 、熟練者から未経験者の方まで安定した結果の得られる細胞保存液”セルリザーバー ワン（ガラス化法用）” を紹介します。

Viogene Gel/PCR DNA Isolation Systemは、高濃度の塩の存在下でDNAがシリカ膜へ結合する性質を利用し、アガロースゲルおよびPCR 産物から、目的のDNA断片を分離・精製するキットです。遠心または吸引による操作で、サンプルからプライマー、ヌクレオチド、酵素、塩を除去し、目的のDNA断片を簡便に分離・精製できます。

Atlas Antibodies社が有する抗体は、正常・がん組織や各種細胞株で検証した免疫染色のデータが豊富なので、ヒト細胞 / 組織の免疫染色におすすめです。

Fura-2はカルシウムインジケーターとして広く利用されてきましたが、一波長励起型のFluo-8^®やCal-520™と比べて感度が低い問題がありました。この度AAT Bioquest社より二波長励起型のFura-2を改良したFura-8™が発売されましたので紹介します。

Tocris社では、さまざまなターゲットに対するアゴニスト、アンタゴニスト、阻害剤を用意しています。今回は、電位依存性カルシウムチャネルアクチベーターおよびブロッカーの一部製品を紹介します。

ネオペンチルグリコール系界面活性剤は、二つの親水性の頭部と二つの疎水性の尾部を持つ非イオン性界面活性剤です。このユニークな構造により、臨界ミセル濃度（CMC）が非常に低く、タンパク質の可溶化に優れることから、膜タンパクの抽出、溶解・安定化、結晶化などに適しています。

Santa Cruz社では、腫瘍抑制因子およびアポトーシス、シグナル中間体、転写因子など様々な研究対象用の抗体に新しくラインアップを追加しました。

リン酸基をもつ化合物は、生体内に多く存在します。これらの化合物は、親水性が高くC₁₈カラムでは保持が小さくなり分離が難しくなる場合があります。コスモシールHILIC は、リン酸基を有するペプチドやヌクレオチドに対してC₁₈カラムとは異なる分離特性を示します。

弊社は、ユニークな新製品やご好評いただいています製品を多くの方にお試しいただこうと考え、モニターを募集しています（不定期）。現在は、Chemi-Lumi One Ultra、StemBeads、CBB Stain One Super、SiliaCat^®のモニターを募集しています。